今シーズンは主砲の村上宗隆、キャプテンの山田哲人、さらに左ヒザ手術からの復活が期待されていた塩見泰隆といった主力が開幕前に相次いで離脱する中、3月28日の巨人との開幕戦(東京ドーム)には岩田が二番センター、赤羽は六番セカンドと、揃って初の開幕スタメンに名を連ねた。
すると赤羽はセカンド、センター、サードとポジションを転々としながらスタメン出場を続け、開幕から7試合連続安打をマーク。ライト、ショートでも先発し、ゲーム途中からはファースト、レフトの守備にも就くなど、ピッチャーとキャッチャーを除くすべてのポジションを守ってここまでほぼ全試合に出場している。5月に入ってやや調子を落としているものの、ドミンゴ・サンタナ、ホセ・オスナの両外国人、楽天からFA移籍の茂木栄五郎、4月に入って戦列に復帰した山田と共に規定打席にも到達している。
「たぶんみんなが思っている以上にいろんなポジションをやるっていう難しさを、自分が一番感じている。練習も人の倍はやらないとできないと思うので、試合に出ながらもそういうところはしっかり考えながらやっていきたいですね。“試合慣れ”というか、ずっと(レギュラーで)出てるから次もあるとかじゃなくて、育成から上がってきた時の気持ちというか、思いは絶対に忘れちゃいけないと思う」(赤羽)
俊足とそれを生かした守備範囲の広さに定評のある岩田は、開幕から2試合続けて先発出場した後は代走や守備固めでの起用がほとんどだったが、5月3日からは7試合連続のスタメン出場でもれなくヒットを記録。11日の巨人戦では両軍無得点の6回に先頭打者として三塁打を放って突破口を開き、茂木の先制2ランに繋げた。
「(先発の)吉村(貢司郎)が頑張ってたんで、なんとか塁に出たいなと思いながら、思い切り振りにいけてよかったなと思います。最高の結果かなと思います。(試合に)出た時に頑張るだけなんで。それが今、結果がついてきてるだけだと思うんで、続けていけるように頑張ります」(岩田)