登板数でこの徳山に次ぐのが、西日本工大から2020年の育成ドラフト4位で入団した丸山翔大。大手自動車メーカーの内定を辞退してまで飛び込んだプロ野球の世界で3年目の2023年4月に支配下契約を勝ち取ると、この年は一軍で22試合に登板。翌2024年は9月23日のDeNA戦(横浜)で初勝利を手にするなど、登板27試合で1勝0敗5ホールド、防御率0.57の好成績をマークした。今季はまだ一軍登板はないが通算ホールド数は既に徳山を抜き、登板数もあと5試合に迫っている。
一方、野手の育成入団は2007年に1巡目で指名された捕手の小山田貴雄(四国アイランドリーグ・高知ファイティングドッグス)が初めて。だが、支配下は2016年育成ドラフト1位の捕手、大村孟(BCリーグ・石川ミリオンスターズ)が第1号になる。2年目の2018年開幕前に支配下登録されると、翌2019年には7月2日の広島戦(マツダ広島)で初本塁打も放つが、一軍出場は通算14試合にとどまり現在は小山田ともども球団スタッフに転身している。
2018年育成ドラフト2位でBCリーグの福井ミラクルエレファンツから入団した松本友は2年目の2020年7月に支配下登録され、翌2021年は27試合の出場で打率.353を記録。2022年はイースタン・リーグで打点王に輝くが一軍では7試合のみで、通算43試合の出場で61打数20安打、打率.328の数字を残し、2023年限りで戦力外を告げられ現役を引退した。
野手でこの大村、松本に続いたのが冒頭の赤羽(2020年育成2位)と岩田(2021年育成1位)である。2020年にはともにBCリーグの信濃グランセローズでプレーした2人は、先に入団した赤羽が2年目の2022年にフレッシュオールスターMVPに輝くと、シーズン後半戦から支配下に。岩田のほうはプロ入り後、ケガに苦しみながらも3年目の2024年、ファーム開幕から打ちまくって3月末に支配下契約を勝ち取った。