「粘っていくしかないです。これが自分たちが今できる、自分にできることを全うするっていうところなんで。だから僕はキャッチャーっていう役割でそういうのを継続していくことが大切だと思うんで、なんとか頑張ろうと思います」

 そう話したのはこの試合、最後まで1人で投手陣をリードした中村。連敗を止めて5位のDeNAと勝率で並んだとはいえ、いぜんとしてチームは最下位であり、ここから巻き返すにはベテランも中堅も若手もそれぞれの立場で“キープ・ファイティング”していくしかない。

 ヤクルトは今日、22日から昨年は2勝10敗、一昨年も1勝11敗1分と大きく負け越しているマツダスタジアムで広島との2連戦に臨む。まさに鬼門中の鬼門といえる球場で首位との対戦になるが、チーム一丸となって乗り越える。

(文・菊田康彦)

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