
今オフにも岡本のメジャー挑戦が注目されるが…
ただ、球界全体で「投高打低」が顕著になっている中、他球団の強打者をトレードで獲得するのはハードルが高い。20年のシーズン中の6月に、巨人が楽天とのトレードで、池田駿と交換でゼラス・ウィーラー(現巨人巡回打撃コーチ)の獲得に成功したのはレアなケースだった。
本塁打王を3度獲得するなど球界を代表するスラッガーの岡本は、メジャー志向が強いとされ、早ければ今オフにポスティングシステムを利用してメジャー挑戦するかが注目されている。だが、今のチームで岡本がいなくなったら、大幅な戦力ダウンは避けられない。
「岡本がメジャーで活躍する姿を見たいですが、4番を打つ後継者が出てきていない状況でポスティングシステムの利用を球団が認めるかは気になるところです。いつまでも岡本頼みの打線ではチーム力が上がらないので、秋広や浅野が1軍でクリーンアップを担ってもらわないといけないでしょう」(前出のスポーツ紙デスク)
岡本のメジャー挑戦の夢を、伸び悩む若手たちが阻むことにもなりかねない。秋広、浅野は壁を乗り越え、1軍の舞台で輝けるだろうか。
(今川秀悟)