「今、卵子凍結を考えている人に私が言いたいのは、凍結していることに安心して、無為に時を過ごさないでほしいということ。高齢出産のリスクを知り、できるだけ早く出産することと、妊娠後のビジョンも持っておくとが大事だと思います」
夫の現在について聞くと、「めちゃくちゃ息子を溺愛してます」と、笑みがこぼれた。毎日「大好きだよ〜」と息子を抱きしめ、同じ布団で顔をくっつけて眠る。息子は、小学1年生で身長130センチ、体重30キロで小学3年生並みの体格だが、外を抱っこして歩いたりもする。息子と過ごす時間を確保するため、残業が必要な時は、翌日4時半に起きて早朝出勤するようになった。「ものすごい溺愛ぶりでしょう?」と笑いつつ、倉田さんも幸せそうだ。
『-196℃の願い 卵子凍結を選んだ女性たち』は、朝日新聞出版公式note「さんぽ」で3月31日13時まで、全文無料公開中。