倉田さんが卵子凍結をしたのは37歳の時のこと。1年弱の内に、3回の採卵手術をした。卵子凍結にかかった費用は、保管料もあわせて約100万円。高いとは思ったが、産む選択を残せるなら、納得のいく金額でもあった。
出会いに対する心境の変化もあった。いわく、「これまで“もっと良い人が現れる”と思って、傲慢に生きてきてしまったな」という反省だ。 “今の私を良いと言ってくれる人を探そう”、と。そんな中、自然と思い浮かんだ男性が、今の夫だ。6歳年下の職場の同僚で、長い付き合いになるが、好感を持って接してくれていると感じていた。「これが最後のチャンス」と勇気を振り絞って、倉田さんからデートに誘った。
約1年の交際を経て、倉田さんは思い切って「結婚してくれる可能性ってあるかな?」と彼に聞いてみた。答えは、「YES」。嬉しかったが、彼には40歳手前の女性と結婚することのリスクや、実際に一緒に暮らすことで生じてくる価値観の違いを十分に理解した上で、結婚を決断してほしいと考えた。