
ヤクルトの球団キャラクター『つばみ』に対する注目が高まっている。球界屈指の人気者だった兄『つば九郎』は担当者が死去したことで活動休止に。意思を受け継いで健気に球場でファンをを盛り上げ続ける姿には、胸を打たれるものがある。
2月22日に行われたヤクルトと日本ハムのオープン戦(浦添)は、選手以上に『つばみ』へ大きな注目が集まった。直前の19日に『つば九郎』担当者の死去が球団から発表されると、今後のキャラクターの扱いに関して様々な憶測が飛び交っていたからだ。
「差し当たっての方向性が示された感じ。担当者を変えて『つば九郎』を存続させることも考えられたが、それはできないということではないでしょうか。今季は『つばみ』が先頭に立ち、兄の分まで神宮を盛り上げるという意思表示にも見えた」(在京テレビ局スポーツ担当)
「ビジネスとして考えれば、『つば九郎』はこれからも重要な存在なのは変わらない。グッズ売上、知名度の全てでチームトップクラスのスター燕。でも、今までの貢献度を考えれば思慮ある対応が求められる。ファミリー球団と言われるヤクルトだけに、大事にしないといけない部分」(スポーツマーケティング会社関係者)
『つば九郎』を巡っては今後も変わらずに登場させる案や、引退させる案など、ネット上を中心に多くの議論がなされている。そんな状況下で『つばみ』の頑張りは、ファンをひとまず安心させてくれるものでもあった。
当日の試合中は軽快なダンスを披露、ファンへの丁寧な対応も欠かさなかった。試合終了後には兄・『つば九郎』のルーティーンである高津臣吾監督と同列に並んで選手とのハイタッチも行なった。
「『つば九郎』がどんどん前に出て行き、『つばみ』はそれを諌める立場だった。今までと違って一生懸命、前に出て盛り上げる姿勢が見えて感動した。一挙一動を見てしまい、頑張れって叫んでしまいました」(東京から訪れたヤクルトファン)
翌23日には『つば九郎』担当者の死去が発表されてから初めてインスタグラムを更新。「いつも通りだよ だから大丈夫だよ」と周囲を気遣う投稿をしたことも注目を集めた。