『つばみ』は1999年4月7日の巨人戦(神宮)で初登場。公式プロフィールに「とっても気分屋さんです。でもやるときはやる」と語っているように、今は「やるべき時」が来て必死に頑張っている。
「以前は見られなかったことだが、選手やOBにもグイグイ接触するようになった。『誰とでも近い存在になりたい』という人懐っこさは兄譲りで微笑ましい。ここから先は兄と異なったパフォーマンスもどんどん見せてくれるはず」(在京テレビ局スポーツ担当)
23日のDeNA戦(浦添)ではOB坂口智隆氏との2ショット写真撮影を敢行。試合前から兄同様のフリップ芸でラブコールを送り続けた末のミッション成功だった。その後もベテランの石川雅規らとの2ショット写真を公開するたびに、ファンからは喜びの声が寄せられている。
「今は周囲も温かく見守ってくれるが、時間とともに求められるものも増える。ファンは時間を使って野球を見るし、お金を払って球場へ足を運ぶ。不幸があったという記憶も少しずつ薄まるので、『つばみ』には新たなパフォーマンス等も必要になるだろう」(スポーツマーケティング会社関係者)
現在は「喪中」でもあり、周囲も多くは求めない。しかし前任の『つば九郎』のインパクトが大きかっただけに、『つばみ』への期待も大きくなるはずだ。
「ヤクルト球団にとっては耐え時とも言える。しかし、『つばみ』のキャラが立って独り立ちできれば、ビジネス面でも恩恵があるかもしれない。『つば九郎』グッズも引き続き販売すれば、収益も大きく増えるはず」(スポーツマーケティング会社関係者)
兄が偉大だっただけに『つばみ』にかかる重圧も大きくなるはずだが、ピンチはチャンスに変えることもできる。この機会をプラスに転じさせるさせ『つばみ』がさらに人気者になることを『つば九郎』も願っているはずだ。

