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近年は球界全体で野手助っ人の“成功率”が下がっているが、それが顕著なチームの一つが広島だ。得点力不足は毎年の課題となっている中、外国人選手への期待は大きいが活躍する選手が現れない。今季も新外国人が加入したが果たして結果を残せるのだろうか……。
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広島の宮崎・日南キャンプでは「今年は良い外国人野手が入ってくれた」とファンや関係者が笑顔を見せるいつもの光景があった。新外国人のエレフリス・モンテロ内野手とサンドロ・ファビアン外野手が鋭い当たりを連発。「今年こそ」と周囲の期待は高まっている。
「モンテロは長打が打てるスラッガー、ファビアンは確実性の高い中距離打者という触れ込み。実戦に入らないとわからない部分も多いが、ここまでは良い感じに見える。戦力にならない外国人野手が続いているので、そろそろ当たって欲しいが……」(広島OB)
新加入の2選手はともにドミニカ共和国出身で「ネームバリューは高くないものの実戦向き」と言われる。ともに26歳と年齢も若く、さらなる成長も期待できる。モンテロは2022年にロッキーズでデビュー後、メジャー通算205試合に出場して21本塁打を記録している。一方のファビアンは昨季メジャーデビューをして出場は3試合のみにとどまった。だが3Aでは存在感を発揮しておりOPSは2年連続.800超えしている。
「いずれの選手も26歳と若くて伸び代も大きいと思われ、得点力不足の解消に期待がかかる。契約条件もNPB内では決して低い部類ではなく、即戦力として活躍してもらわないと困る」(広島関係者)
モンテロは契約金40万ドル(約6000万円)で年俸85万ドル(約1億3000万円)、ファビアンは契約金40万ドル(約6000万円)で年俸70万ドル(約1億500万円)。メジャーでの実績がそこまでない選手の条件としては決して低くない。年齢や契約的なことをを考えても、広島が2人を獲得したことには様々な思惑を感じ取れる。