調べてもわからなければ、税務署に問い合わせる

令和6年分住宅借入金等特別控除のチェック表】では、令和6年分の住宅ローン控除について一通りの内容が説明されている。この用紙を見ながら、わからない用語について検索すると、令和6年分については理解しやすいと思う。

 もっと詳しく知りたいという人は塚本和美『令和7年3月申告用 住宅ローン控除・住宅取得資金贈与のトクする確定申告ガイド』(清文社)がわかりやすいので、一読されるとよいかもしれない。

 インターネットの普及により、居ながらにしてさまざまな情報を得ることが可能になった。

 確定申告についてもいろいろな情報が発信されている。

 あれこれネットで検索しても、同じような話で「その先が知りたいのに!」ともどかしく感じることもあるだろう。

 国税庁のHPは、最近はかなり見やすくなってきている。

 あちこちに、リンクが飛んで知りたい情報に辿り着くまで時間がかかるかもしれないが、国税のことは国税庁のHPで確認し、わからなければ税務署に問い合わせるのが賢明だろう。

確定申告書は、期限を過ぎても受け付けてくれる?

 さて、あなたは、住宅ローン控除で確定申告をする場合、e-Taxで行うだろうか。書類に不備があったら困るから、目の前でチェックしてもらうために税務署に持参したい派だろうか。今年も休日特設会場が設置されるようだが各会場、相当混雑すると思われる。

 期限内申告にこだわらないのであれば、3月18日以降に提出するのもアリだろう。4月に入ってからであれば、各税務署は通常の落ち着きを取り戻し、ゆったりと相談できるかもしれない。

 予約を要する税務署もあるようなので、相談に行こうと思う税務署に問い合わせてみるとよいだろう。

 B子のオフィスの給湯室からこんな声が聞こえてきた。

【C子】住宅ローン控除って、去年入居した人は、床面積が40m2以上50m2未満でも受けられるんやって!

【D子とE子】へ~、そうなんやぁ……?

【C子】んっ、まぁ、知らんけど……(笑)

「知らんけど」と適当な会話で終わらせず、

「ほら、この記事にちゃんと書いてるよ!」

と、C子がこの記事の情報を正確に伝えるように話をしてくれれば、まわりまわってB子の耳にもこの記事の内容が届くかもしれない。

 住宅ローン控除の立法趣旨や今までの流れ、現状、これからについての流れを知ることは、今後、住宅を購入する際に有効な情報となるだろう。

 オフィスの給湯室の無駄話に終わることなく、多くの方の役に立つ情報としてこの記事が拡散され、B子が無事、令和6年分の住宅ローン控除の申告を済ませ、19万9500円得することを願うばかりだ。

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