阪神には“大きな伸びしろ”、将来が心配な球団は？ “若手充実度”ランキング【セ・リーグ編】

■3位：中日（前年2位）

一軍主力投手：高橋宏斗
一軍主力野手：岡林勇希、村松開人
一軍戦力投手：松木平優太
一軍戦力野手：石川昂弥
二軍主力投手：仲地礼亜
二軍主力野手：辻本倫太郎

　カウントできる選手の人数自体は少ないものの、一軍の戦力の多さから3位と評価した。投手では高橋宏斗が完全にエースへと成長。同学年の松木平も育成から昇格して一軍である程度の結果を残した。野手では村松がショートのレギュラーに定着。岡林も開幕から出遅れながらシーズン終盤には地力を見せている。一方で気になるのが二軍だ。仲地、辻本の2人は今年で24歳であり、それより下の世代では高卒で高いポテンシャルを見せた福田幸之介くらいしか見当たらない。昨年のドラフト1位で4球団が競合した左腕・金丸夢斗を獲得したのは大きなプラスだが、森駿太、高橋幸佑、有馬恵叶、中村奈一輝、井上剣也という高卒で入団した選手ををいかに育てられるかが重要になるだろう。

■4位：DeNA（前年6位）

一軍主力投手：
一軍主力野手：
一軍戦力投手：石田裕太郎
一軍戦力野手：度会隆輝、森敬斗
二軍主力投手：小園健太、森下瑠大、松本隆之介、（庄司陽斗）
二軍主力野手：松尾汐恩、石上泰輝

　前年は一軍の戦力となっている選手がほぼいない状況で最下位だったが、ルーキーの押し上げもあって4位に浮上した。投手では石田がルーキーながらシーズン途中から先発の一角に定着。育成1位の庄司も二軍でチームトップの8勝をマークする活躍を見せた。小園が伸び悩んでいるのは誤算だが、森下、松本の左腕2人も楽しみな存在だ。野手ではドラフト1位ルーキーの度会がシーズン序盤に活躍。伸び悩んでいた森もシーズン終盤はショートに定着した。そして今後のキーマンとなりそうなのが松尾だ。打撃に関しては既に二軍レベルではないことは確かで、守備でもポテンシャルの高さは十分。正捕手の山本祐大もまだ若さがあるが、勢いのある間に一軍に定着させたいところだ。