その他では、エースFWレオ・セアラを奪われたセレッソ大阪がどうなるか。1月13日にチアゴ・アンドラーデとラファエル・ハットンの2人のブラジル人アタッカーの獲得を発表したが、それ以外ではDF畠中槙之輔(←横浜F・マリノス)、DF中村拓海(←横浜FC)にレンタル復帰のFW中島元彦(←ベガルタ仙台)と、やや物足りない印象だ。
さらに昨季2冠のヴィッセル神戸は、一時は退団濃厚とまで言われたFW武藤嘉紀の残留が大きな補強と言える面はあるが、新人2人を除いて新加入はDF小池裕太(←横浜F・マリノス)、DFカエターノ(←コリンチャンス)、DF本山遥(←ファジアーノ岡山)、MF橋本陸斗(←東京ヴェルディ)という面々で、こちらも王者の補強としては物足りない。一方の退団者には、菊池流帆に加えて、山口蛍の名前が目立つ。もちろん戦力値としては高いものが維持されているが、今冬の補強という意味では大いに不満が残る。
ここに挙げたクラブ以外も、今冬は多くの選手が新天地へと移籍した。だが、まだここで終わりではないだろう。特に海外リーグに所属している外国人選手の獲得にはまだ時間がある。新チームの練習はすでにスタートしているが、今後の移籍動向からもしばらくは目が離せない。(文・三和直樹)