「子どもの時は母が作っていました。自分は医療職なので、盆暮れ正月は関係なく働いていましたから、作れませんでした。それでも、お正月らしく田作りやタケノコの煮物は作っていました。子どもたちが憶えていればうれしいです」(60代、女性)

「父が煮豚を作ってくれました。タコ糸で縛ってじっくりと煮込まれたモモ肉は、噛むほどに味の出る美味しさでした」(60代、女性)

「子供の頃は、自営業のために両親が大晦日も働いていたので、スーパーにおせち料理を買い出しに行っていました。元日に買って来た品物を母がお重に詰めて出してくれた事を思い出しました」(60代、女性)

「母は毎年年末になると、野菜や豆、餅米などを買い、お節を手作りしていました。その味が今でも忘れられません。数回お節を購入しましたが、やはり好きなものだけ手作りしています」(60代、女性)

「おばあちゃんの教えて貰ったレシピの物を作ってます。おばあちゃんの笑い声が聞こえてきそうだと家族で話します」(60代、女性)

「実家にいる時に母が黒豆を作ったことがあるのですが、『こんなに手間暇かけてもおいしくないのなら、今度から買って来る方がいいね』と、がっくりしていました。母は料理上手だったので、そんな母にでも作れない黒豆はたいそう難しいものなんだと記憶にのこりました。その代わり、毎年美味しい黒豆をお正月には買って食べました」(40代、女性)

「私の娘と、その3人の孫達が頑張ります。毎年お節を準備して、里帰り。とても嬉しい、幸せな新年の行事です! 私はお重箱に盛り付けるお役目だけ……です!」(70代、女性)

「レンコンは見通しをよくするとか、昆布はよろこぶとか、母親に縁起がいい『いわれ』を聞きながら食べたのが懐かしい」(60代、男性)
 

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家族への思いが込められた「おせち」