著者の最新作『社会という「戦場」では意識低い系が生き残る』

 2年後のことを想像するのは難しいですが、3日後、自分がどんな服を着て、どんなご飯を食べるのかは、意外とイメージを持つことができるのです。

 なので、そういうときは、あえてあんまり先のことを考えないようにしてみましょう。

 そして「帰り道にアイスを買ってみる」とか「今日の晩ごはんは鍋にする」といった、比較的すぐ訪れる小さな幸せを見つけてみましょう。
 

 また、嫌なことがあったときには、ジタバタしないことも重要です。

 嫌なことがあったら、それに対して、どうしてもリアクションをしたくなります。

 たとえば、少しでも状況を改善するために策をめぐらせてみたり、あるいは友達に愚痴を聞いてもらったりなどと、自分でできる限りのあがきをしたくなってしまいます。

 しかし、気持ちが焦っているときには、あまりいい案が生まれないのも事実です。

 それよりも少し落ち着いて、「時が解決する」と考えて、流れに身を任せてみるのもいいでしょう。

 たとえ、失敗をしたところで、心の苛立ちや、失われた名誉も、1年もすれば元通りになります。そして、いつの間にか「なんで自分は悩んでいたんだろうか」と思える日はやってくるのでしょう。
 

 だって、よく思い出してみてください。

 今までの人生を振り返ってみて「あのときはもうおしまいと思ったけど、意外と大したことなかったな」ということは、たくさんあるのではないでしょうか。

 だから、変に悲観しすぎるのではなく、時が解決すると考えて、状況が変化するのを待ってみてもいいでしょう。

(ぱやぱやくん)
 

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