また、「1億円プレイヤー」になれるかどうかも注目ポイントになる。投手陣では、高橋宏斗中日)が今季12勝4敗、防御率1.38で、年俸6300万円からどこまでアップするか。同じく才木浩人(阪神)は今季13勝3敗、防御率1.83の好成績を残し、年俸5000万円からの大台到達はあるのか。今井達也(西武は)は今季10勝8敗、防御率2.34で最多奪三振のタイトルも獲得し、年俸8000万円からの到達は間違いなし。リリーフで奮闘した松本裕樹(ソフトバンク)も年俸7000万円からの大台到達を期待できる。佐々木朗希(ロッテ)も年俸8000万円で10勝5敗、防御率2.35の好成績を残したが、今オフのMLB移籍が取り沙汰されており、来季契約は不透明な状況だ。

 野手では、今季年俸8000万円の万波中正(日本ハム)が、打率.252、18本塁打、60打点という成績に加えてインパクトのある活躍で1億円突破できるはず。辰己涼介(楽天)も年俸8000万円の今季はフル稼働して攻守で貢献度が高い。今季年俸9000万円の吉川尚輝(巨人)も打率.287をマークするなど、攻守で活躍して優勝の立役者の一人になっただけに大台到達は確実だろう。その他、ともに“大砲”として成長を見せた今季年俸4500万円の細川成也(中日)、同4400万円の清宮幸太郎(日本ハム)らは、どこまでアップするかも注目だ。

 さらに中継ぎで51試合登板&防御率0.73の鈴木昭汰(ロッテ/1800万円)、ショートのレギュラーを掴んだ矢野雅哉(広島/1750万円)、50試合登板&防御率1.61の杉山一樹(ソフトバンク/1500万円)、116試合に出場した前川右京(阪神/850万円)、正捕手となった田宮裕涼(日本ハム/700万円)、8勝を挙げた井上温大(巨人/670万円)、交流戦で爆発した水谷瞬(日本ハム/560万円)はそれぞれ大幅アップが期待される(カッコ内は今季の年俸)。

 ベテラン勢では、今季年俸4億円の菅野智之がMLB挑戦を表明済み。丸佳浩(巨人)はここ数年下降線をたどっていたが復調。打率.278、14本塁打、45打点と巻き返し、今季年俸2億8000万円からの変動制でアップが期待できる。だが、中田翔(中日)は今季年俸3億円ながら出場62試合で打率.217、4本塁打、21打点、同じく高給取りの大島洋平(中日/年俸2億5000万円)が今季出場75試合で打率.198、左腕の大野雄大(中日/年俸3億円)も登板9試合で2勝6敗、防御率4.87といずれも満足に働けず。中田は来季が2年契約の2年目となるが、大島は今季が2年契約の最終年、大野も今季が4年契約の最終年となっており、果たしてどのような契約更改になるのか。

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