ゆか「なので、対応次第で『自分が当事者だと思っていない人』認定ができたら、しばらくは、離婚するよりはマシな生活ができるから一緒にいるって割り切っていた方が良いかなと。既に疲れてるのに、相手を憎むことにまで労力を割いたら本当に辛いと思うんだよね」
ひろ「現状のやるせなさをぶつける相手が夫しか見えないから、憎むってことになってる面もあるだろうから、余裕が出来たら憎む必要もなくなる可能性もあると思うんだよね」
大丈夫になる方法は必ずある
ゆか「ところで『家計の持ち出し』って部分が引っかかるんだけど、何これ?」
ひろ「経費で落ちないから自腹で接待営業って意味じゃないの?」
ゆか「なんかさ、諸々の不満をお金で解決できるレベルの稼ぎだったらいいんだけどね……。自分が手を動かすか、代わりにお金を出すかしかないわけで」
ひろ「若いと厳しいかもねー」
ゆか「『家事育児』って、何故かセットになった状態が当たり前のようにはびこってるけど、本来育児って1人でやるもんじゃないんだよね。昔は大家族だったり近所でサポートしてくれたりする社会だったから、片方の親と、他にサポートしてくれる相手で回っていたけど、今は核家族化で地域のコミュニケーションも昔ほど密じゃない。
若くて収入が少なかったり、そこまで会社で自由に働き方を選べなかったりするとか理由は色々あるけどさ、結局皺寄せが母親に多く回ってしまう状況が、よりその人を追い詰めてしまうところがどうにかならないものかと。しかも、その追い詰められた存在が、さらに弱い子どもを育てているという」
ひろ「男女平等を推し進めた結果はフランスがわかりやすくて、子供に対して時間を使いがちな女性がひたすら子育てに回ることになり、キャリアを作れなくなる。んでも、男女平等の結果だから受け入れるしかない。
日本は、収入が少なくて扶養されている配偶者が国民年金の第3号被保険者になれるというある種の不平等があるけど、その結果、家事育児に専念しても部分的には困らないという社会になってはいる」