最後にFW陣。まずは今季のJリーグでブレイクしたジャーメイン良(ジュビロ磐田)は是非とも試したいストライカーだ。1995年4月19日生まれ。強さとしなやかさを併せ持ち、ゴール前に飛び込むだけでなく、強烈な左足でのロングシュート、さらにピッチを幅広く動き回って攻撃の組み立てにも加わることができる。故障離脱がありながらも今季の15得点の結果は無視できない。
2人目は大橋祐紀(ブラックバーン)だ。1996年7月27日生まれ。昨季、湘南ベルマーレで23試合13得点を挙げてブレイクすると、今季はサンフレッチェ広島で22試合11得点をマーク。今夏にイングランドに渡ると、2部リーグながらすぐさまゴールを決めてサポーターの心を掴んだ。現代表のFW陣はスタメン出場からリズムを作っていくタイプが多く、途中出場からでもアクセル全開に得点を奪いに行ける大橋は貴重だ。
その他、宮代大聖(ヴィッセル神戸)、山田新(川崎フロンターレ)、木村勇大(東京ヴェルディ)なども今季のJリーグで大きく成長した姿を見せており、今後の招集を期待したい面々だ。
北中米W杯のアジア最終予選は、この9月に始まり、2025年6月まで行われる。そして本大会は2026年の6月11日に開幕。その時点での招集メンバーが、現状のままだったならば、それは“停滞”を意味する。チームのマンネリ化を防ぐためにも、常に新戦力を試すべきであり、今後の日本サッカー界のためには「Jリーグで活躍すれば代表入りできる」ということも実績として証明すべきだ。今回挙げた推薦選手以外からでも、どしどしと、新たな選手の台頭を期待したい。(文・三和直樹)