だが、NPBの1試合(9イニング)の平均時間は今季が3時間02分に対して、昨年は3時間07分。多少の短縮化はできているが、ピッチクロックほどの絶大な効果は出ていない。

「試合時間の問題もあるだろうが、最終的にはグラウンド上の戦いで盛り上げることが重要。熾烈を極めるセ・リーグ優勝争い、パ・リーグAクラス争いに野球ファンのみならず世間の注目も向いてきている。NPB最終盤の戦いがもっと熱くなれば良い」(在京セ・リーグ球団OB)

「投高打低は残念な部分もあるが全球団が同じ公式球で戦っている。今季に関してのデータや対応策も準備でき始めている。今後はそういうものを選手や現場がフル活用して結果に繋げれられるかが大事」(在京球団スコアラー)

 一時期は「飛ばないボール」の話題が多く取り上げられていたが、ここへきて沈静化もしてきている。野球の質は変わっているものの、熱い戦いが続き野球そのものに興味が向くようになったからだろう。来シーズン以降はどうなるか分からない部分も多いが、ひとまず今年は“接戦”を楽しむ姿勢が大事になってくるのかもしれない。

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