「余程のことがない限り、(上記の5選手は)どの選手も残留だろう。大城は捕手にこだわるなら移籍もあるだろうが、一塁手として強打を生かす地位を確立しつつあるので(権利を取得してもFA行使の)可能性は低いと思う。個人的には楽天・田中和基は移籍した方が生きる気がする」(在京球団編成担当者)

 FA選手で移籍をキッカケに“生き返りそう”という声があるのが楽天の田中和基。2018年に新人王となった両打の俊足外野手は、その後は怪我もありくすぶりが続くが、移籍をすれば面白い存在になり得るという評価があるようだ。

FAをキッカケに“生き返りそう”という声もある楽天の田中和基(写真:東北楽天ゴールデンイーグルス提供)

「2022年の近藤健介(日本ハムからFA)、2023年の山川穂高西武からFA)など、近年はソフトバンクが主役のFA市場。予算的に厳しい部分もあるだろうが、他球団も勝負に出て欲しい。例えば、低迷に苦しむ西武が佐野を獲得すれば面白い」(スポーツ新聞野球担当デスク)

 積極的にFA選手の補強を行うソフトバンクがパ・リーグを独走している。潤沢な資金を活用した強さは他球団ファンからしたら羨ましい限りだろうが、やはり“一極集中”では面白くない部分もある。各球団がこのオフにどんな「勝負」に出るのか期待して待ちたい。

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