今オフのプロ野球界は多くの球団で「監督人事」が活発化すると予想されている。下位に苦しむチームのみならず、Aクラス争いをしている球団も現指揮官が退任し、新たな監督が生まれそうな雰囲気が漂っているという。(文中の順位は8月29日終了時点)
秋も近づき、ペナントレースはクライマックスシリーズ(CS)へ向けて佳境を迎えている。特にセ・リーグは混戦が続き目の離せない状況となっているが、同時に来季へ向けて各チームが動き始める時期でもある。
「両リーグとも少しずつ上位と下位の差が開いてきた。セ・リーグは中日とヤクルト、パ・リーグは西武のBクラスは確定的。この3チームは戦い方への疑問も多く感じられ、監督交代は確実だと言われている」(スポーツ新聞野球担当デスク)
中日は若手の成長もあり戦力が整ってきた印象も受けるが、今季はここまでリーグ5位。就任3年目の立浪和義監督は2年連続の最下位からの巻き返しを誓ったが、ファンの期待に応えられない状況が続く。ヤクルトも2021年からリーグ2連覇を果たしたが、今季も含めここ2シーズンは別チームのような戦いぶり。契約最終年を迎えた高津臣吾監督の退任は確実視される。また松井稼頭央監督が休養中の西武は渡辺久信GMが代行で指揮を執っているが、その後もチームは低空飛行のまま。新監督探しの最中だと言われる。
「中日、ヤクルト、西武に関しては監督が代わるのはしょうがないでしょう。しかしAクラス争いをしている日本ハム、ロッテ、DeNAも新監督招聘に動いていると聞く。契約やチーム状態などもあるだろうが驚きを感じている」(在京球団編成担当)
2021年のオフに就任した日本ハムの新庄剛志監督も今季限りの可能性が指摘されている1人。就任以降、2年連続最下位となったが、今季は自身が育てた若手を中心にチームは奮闘し、ソフトバンクに次ぐ2位につけている。かつて現役時代にプレーした日本ハムのファンからの支持も絶大で、昨年開場したエスコンフィールドの観客動員も絶好調。グラウンド内外で評価は高そうだが……。