その後マリナーズ入りして定位置を確保し、42試合に出場して打率.303、3本塁打、8打点、12盗塁と結果を残すと、来季から2年総額975万ドル(約14億3000万円)プラス出来高の契約をつかみ取った。元々能力は高く評価されたとはいえ、一度は他チームから見限られた選手。さらにマリナーズで活躍したスパンも非常に短い。それでもオフにFAとなる前にパッと総額14億超の契約を提示できてしまうのが今のメジャーだ。なお、ロブレスは契約後に成績を落とし今は打率.273まで下がっている。

 昨年からメジャーでプレーする藤浪晋太郎もポテンシャルは見せたものの、アスレチックスとオリオールズで計64試合に登板して防御率7.18と振るわなかった。しかし、オフには年俸335万ドル(約4億9000万円)でメッツと契約。その年俸を今季のNPBのランキングに当てはめると、巨人の不動の4番打者・岡本和真を超える全体7位に相当する額だ。

 だが、藤浪は今季メジャーでの登板なしにDFAとなった。日本で年俸5億円の選手が一軍で戦力になれなければ、ファンの怒りの矛先が向く可能性もあるが、メジャーの中では藤浪の年俸は全体で300位中盤程度。チームに与えるダメージもそこまでなく、もはや日本では高給取りの部類に入る選手が全く活躍しなくても許容範囲に収まってしまうほどだ。

 日本とはもはや比べることもナンセンスになりつつあるメジャーの年俸高騰はどこまで続くのだろうか……。

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