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 近年、日本では人口の減少傾向が続いている。特に少子高齢化が進み、子どもの人口減少が顕著となっている。このような日本社会の中で、大学の志願者数はどのように推移しているのだろうか。「受験偏差値だけに頼らない大学評価」をコンセプトに、編集部の調査・収集データに基づき作成した『大学ランキング2025』(朝日新聞出版)では、「一般選抜志願者ランキング」として、各大学の一般選抜の志願者数を掲載している。今回、その一部を紹介する。

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近畿大が10年連続志願者数トップ。全体の一般選抜志願者は減少傾向

 2023年の18歳人口は約112万人で、13年の約123万人から10年でおよそ11万人減少。一般選抜全体の志願者数も受験人口に連動する形で減少を続けている。さらに近年は、総合型選抜や学校推薦選抜といった年内入試の定員を各大学が拡大。年明けの一般選抜の前に進学先を決めてしまう受験生が増えていることもあり、一般選抜の競争率は緩和が続く。人口減少や年内入試拡大の動きは今後も続くことが予想されるため、一般選抜を利用する受験生にとっては追い風の状況。最後まで努力を続け、強気の出願で志望校合格を狙っていきたいところだ。

 全体の志願者が減る一方で、受験生の人気を集めているのが近畿大。情報学部の新設もあり、22年の志願者は2万人以上増加した。その反動もあって23年は前年比4976人減となったが、それでも一般選抜志願者は15万2458人で10年連続の全国1位となった。同大は15学部49学科からなる西日本最大級の総合大学で、「近大マグロ」の養殖など実学教育に力を入れている。文理の学生比率は約50%ずつと、他の総合大学に比べて幅広い分野の理系学部がそろうのも特徴だ。

一般選抜志願者ランキング

 全国の大学の一般選抜志願者ランキングは次の通り。

1位:近畿大/152,458 人
2位:千葉工業大/145,128 人
3位:明治大/108,042 人
4位:法政大/99,051 人
5位:日本大/98,506 人
6位:立命館大/91,382 人
7位:早稲田大/90,879 人
8位:東洋大/87,090 人
9位:関西大77,699 人
10位:中央大/67,786 人

一般選抜志願者ランキング1位~10位
一般選抜志願者ランキング11位~20位
一般選抜志願者ランキング21位~30位


※データは2023年度。リクルート進学総研「大学入試実態調査」から

(文・大学ランキング編集部)