スーパーセーブで幾度となくチームを救った小久保玲央ブライアン(写真:長田洋平/アフロスポーツ)
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パリ五輪、2日(日本時間)サッカー男子準々決勝はスペインと対戦する。日本は予選リーグ三連勝で1位通過した勢いそのままに、ベスト8、そしてその先へ! サッカー日本代表にまつわる過去の人気記事を振り返る(「AERA dot.」2024年5月14日配信の記事を再編集したものです。本文中の年齢等は配信当時)。

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 無事に、そして見事に、U-23日本代表がAFC U-23アジアカップでパリ五輪出場切符を勝ち取り、優勝にも輝いた。今後、パリ五輪出場のメンバー18人の枠の争いに注目が集まるが、その狭き門を経てフランスの地での戦いを終えた後には、A代表での活躍を是非とも期待したい。その能力と資格を持つ選手は多くいる。

 まずはGK小久保玲央ブライアン(ベンフィカ)だ。2001年1月23日生まれの23歳。ナイジェリア人の父を持ち、柏レイソルの下部組織育ちで、ユース所属時にポルトガルの名門に引き抜かれた。これまでトップ出場はなく、U-23やBチームでの出場のみだったが、今回のU-23アジアカップで安定感のあるセービングだけでなく、決勝戦アディショナルタイムでのPKストップを筆頭にチームを救うビッグセーブを連発した。A代表のアジアカップで不安定なプレーが目立った2学年下の鈴木彩艶とは対照的に、大舞台での勝負強さを存分に披露した形だ。ベンフィカとの現契約は2025年6月末までとなっているが、今夏の移籍話も浮上している。身長193センチに長い手足というだけでなく、GKとしての総合力の高さはすでに証明しており、パリ五輪後にクラブレベルでも欧州リーグでレギュラーを張ることができれば、A代表招集へ支障はなくなる。

 アジアの舞台で試合毎に成長を遂げたDF高井幸大(川崎フロンターレ)も、パリ五輪後のA代表入りを期待したい逸材だ。2004年9月4日生まれの19歳。川崎の下部組織で育ち、身長192センチの高さに加えて、確かな足元の技術と配球力、そして現代サッカーに必要とされるCBからの持ち上がりの推進力も持ち合わせる。まだ経験不足は否めないが、今後もJリーグで試合を重ねながらパリ五輪の舞台でも活躍できれば、是非ともA代表のCB陣に加えたい。現状、冨安健洋と板倉滉がレギュラー格で、町田浩樹が今季の欧州リーグで評価を上げているが、冨安をアーセナルで出場中の左サイドバックとして計算すれば、高井をCBに抜擢する「枠」も生まれる。伸び盛りの人材を抜擢し、成長スピードを加速させる育成法はA代表においても有効なはずだ。

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満を持してのA代表招集が期待されるのが…