久保建英
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 パリ五輪で1968年メキシコ大会以来56年ぶりのメダル獲得を狙うサッカーU23日本代表は、30日にイスラエルと対戦し、途中出場のFW細谷真大(柏レイソル)が後半アディショナルタイムに今大会初ゴールを決め、1-0で勝利。グループリーグのD組首位通過を決めた。この世代では欠かせないはずのMF久保建英(レアルソシエダ/スペイン)や、オーバーエイジ枠の選手もいないなかでのこの成績。実はそこまで驚く話ではないようだ。8月2日のスペイン戦の結果では、金メダルがかなり近くなるとの見方がある。

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現地で取材するスポーツ紙記者は、期待を口にする。

一本のパスで局面を打開できる選手

「スペインは間違いなく強い。ただ、勝機は十分にあります。キーマンとなるのはGK小久保玲央ブライアン(ベンフィカ/ポルトガル)、MF藤田譲瑠チマ(シントトロイデン/ベルギー)、細谷の3人。小久保は安定したセーあビングでMVPと言える活躍を見せている。藤田は替えの利かない選手です。攻守でハードワークを惜しまず、一本のパスで局面を打開できる。スペインも当然徹底的にマークしてくるなかで、仕事ができるか。得点源の細谷は質の良い動きで好機を演出しています。イスラエル戦でゴールを決めたことが大きい。精神的に楽になったでしょう」

 グループリーグ初戦の南米王者・パラグアイに5-0で快勝すると、2戦目でアフリカの強豪・マリを1-0で撃破。2連勝で決勝トーナメント進出を決め、イスラエル戦で大量失点をしなければ首位通過という状況だった。モチベーションを保つのは難しかったというのが本音だっただろう。第2戦のマリ戦から日本は先発メンバー6人を入れ替えたが、試合の立ち上がり、イスラエルのプレッシング(日本のゴールに近い位置でボールを奪いにいく戦術)の前にパスミスが目立った。

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