懸念は守備陣か。グループリーグは3試合無失点だったが、小久保の好セーブで救われた部分が多かった。守備陣の相手アタッカーへの寄せが甘いためにシュートを打たれ、ヒヤリとする場面が。この部分を改善しなければ、スペイン戦で大量失点を喫する危険性がある。
現地で取材するスポーツ紙記者の見立ては、こうだ。
「先制点を許さず0-0の膠着した状況が続けば、日本代表が勝つ可能性が上がってくると思います。試合終盤になっても運動量と球際の強さが落ちないのが強みです。スペインは守備陣がそれほど強固ではないです。パラグアイ戦で負傷交代した平河が復帰できれば心強いですけど、無理はさせられない。スタメンの11人だけでなく、途中交代の選手が勝負のカギを握ります」
一発勝負のトーナメントは勢い重要
ずばり、日本が金メダルを獲得する可能性はどうなのか。
「スペインに勝てばメダル獲得はもちろん、金メダルを狙えると思います。フランスとアルゼンチンの勝者と決勝まで当たらないですし、一発勝負のトーナメントは勢いが重要な要素になりますので。自信をつけるためにもスペイン戦は最高の相手です」
東京五輪のリベンジを果たし、頂点まで一気に駆け上がれるか。次戦の準々決勝はグループリーグ2位通過のスペインと8月2日(日本時間3日午前0時)に激突する。
(今川秀悟)