その2012年のロンドン五輪では、ウルグアイ代表のOA枠としてFWルイス・スアレス、FWエディンソン・カバーニの“世界最強2トップ”が参戦して注目を集めたが、ともに無得点のままグループリーグ敗退の屈辱を味わった。その他のOA枠としては、2004年のアテネ五輪で3位となったイタリア代表に加わったMFアンドレア・ピルロ、2020年(開催は2021年)東京五輪で準優勝したスペイン代表メンバーとして日本戦で決勝点を奪ったFWマルコ・アセンシオも印象深い。そして日本代表のOA枠を振り返ると、ベスト8となったシドニー五輪の3人(楢崎正剛、森岡隆三、三浦淳宏)、4位となった東京五輪の3人(吉田麻也、酒井宏樹、遠藤航)の貢献度が高い。

 今夏、地元開催の五輪参戦に意欲を見せていたフランス代表FWキリアン・エムバペはクラブ事情によって不参加となったが、その他で“豪華メンバー”の五輪参戦はあるのか。そして日本代表のOA枠は一体、誰になるのか。パリ五輪に挑む大岩ジャパンのメンバー発表は、7月3日に行われる。(文・三和直樹)