パ・リーグはソフトバンクが首位を独走。投打ががっちりかみ合った戦いぶりで、前半戦を終えて貯金26を積み上げた。後半戦は5球団が意地を見せられるか。10ゲームの差をつけられているものの、その筆頭候補として期待されるのが2位・ロッテだ。
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ロッテは貯金6で前半戦を終えた。一時は貯金を11まで増やしていただけに前半戦最後の5連敗が痛かったが、7月23、24日に開催されたオールスターゲームでは出場選手たちが躍動した。佐藤都志也は第2戦で5安打を放ってMVPに選出され、岡大海は2試合連続で本塁打。乱打戦の中で登板したメルセデスと鈴木昭汰はいずれもセ・リーグ打線を無失点に抑えた。後半戦のチームに勢いをつけそうな活躍だった。
ロッテは2005年に1974年以来31年ぶりのリーグ優勝を飾り、日本シリーズでも阪神を破って日本一になったが、実はシーズンは2位で、プレーオフで1位のソフトバンクを撃破してのリーグ制覇だった。2010年にも日本一になったが、リーグでは3位で、クライマックスシリーズを突破して日本シリーズに進出した。ロッテが勝率1位でリーグ優勝したのは1974年以来なく、12球団で最も遠ざかっている。
とはいえ、下位に低迷している時期が長いかというとそうではない。近年では20、21、23年と2位に。優勝には届いていないが健闘している。
「他球団に比べて選手個々の能力が高いわけではなく、侍ジャパンで中心選手になるような突出したスターもいないですが、試合巧者の印象が強い。吉井理人監督のベンチワークもさえています。状態の良い選手はスタメンに抜擢されるので、ファームの選手を含めてモチベーションが高い。あとは絶対的エースが誕生すれば頂点に届くと思います」