今月8日にILから復帰後はスタメンでの出場が続くが、これまでのキャリアで積み上げた地位が少し揺らぐような状況とはなってきている。地元のメディアが言及していた年俸調停前の複数年契約の可能性はグッと下がった感もある。
「年俸調停の権利を得る前にさらなる活躍をみせて好条件の契約を勝ち取りたいところ。データなどが増えたことで他球団のマークが厳しくなったのか。本人の中で多少の甘えが出始めたのか。真のスーパースターになれるか勝負の時期」(MLBアジア地区担当スカウト)
そんな中、決して望んだ形ではないだろうが早期のNPB入りに“メリット”も増えてきた印象も受ける。ヌートバーも「いつか日本のプロ野球でプレーしたい」とも語っており、もしチーム内で立場を失うようなことがあれば、今オフにも来日するというプランも悪くないはずだ。
「素晴らしい選手なのは間違いないが、同じレベルの選手は米国内に数多くいる。今季の成績を見る限り、場合によっては来日という選択肢も浮上するのではないか」(MLBアジア地区担当スカウト)
「日米で評価が異なる選手。米国では好選手の1人にすぎない。しかし日本ではWBCでの活躍もありスーパースター扱いされ、CM出演するなど知名度も高い。NPBであれば成績を残せそうなプレースタイルに加え好感度も高いので、助っ人外国人としては最高の人材に間違いない」(スポーツマネージメント会社関係者)
仮定の話ではあるが、現在26歳のヌートバーは来季から次回のWBCが開催される2026年シーズンまで日本でプレーし、その後にメジャーに出戻りしても選手としては全盛期と呼べる年齢でもある。今は多くの野手助っ人がNPBで苦戦していることもあり、日本で結果を残せばメジャーからの好条件でのオファーもあるはず。もちろんレベルの高い中で活躍しなければいけないが、NPB経由で再び最高峰の舞台で戦うのも一つの選択肢としてはありだろう。日本の球団も状況を注視しながら、可能性があると思えば獲得に動くことも十分あるのではないか。