今後のキャリアを左右しそうな大事な時期に差し掛かっているヌートバー
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 今シーズンのメジャーリーグは、ドジャースに加入した大谷翔平の大活躍もあり、注目度が一段と増している。大谷の他にも、投手では山本由伸(ドジャース)、今永昇太(カブス)、野手では鈴木誠也(カブス)、吉田正尚(レッドソックス)など日本人選手のパフォーマンスが連日伝えられている。

【写真】ヌートバー獲得に動くのは、やはりこの球団か

 また、今季目立つのが日系人選手の活躍だ。スティーブ・クワン外野手(ガーディアンズ)、クリスチャン・イエリッチ外野手(ブルワーズ)はともに首位打者争いに食い込むなど、現地でもその活躍ぶりが話題となっている。2人はワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の侍ジャパン入りに意欲を示すなど、日本でも注目する野球ファンは増えているはずだ。

 そんな中、気になるのが2023年のWBCでは初の日系人選手として侍ジャパンに招集され、チーム3度目となる世界一に貢献したラーズ・ヌートバー外野手(カージナルス)の状況だ。

 WBCに出場した昨季は117試合の出場で打率.261(426打数111安打)、14本塁打、46打点、11盗塁、出塁率.367を記録するなど多くの項目でキャリアハイをマークした。そして、さらなる飛躍を予感させて迎えた今季だったが、開幕直前と5月末に2度IL(故障者リスト)入りをし、思ったような結果を残せていない。

 今シーズンは51試合の出場にとどまり、打率.235(187打数44安打)、7本塁打、21打点という成績となっている(現地7月23日終了時点)。

「ヌートバーは2021年のデビュー以降、決して突出した成績を残してきたわけではないですが、選球眼も良く走攻守で安定したプレーを期待できる選手としてチームから評価されています。まだ年俸調停の権利を得る前ですが、複数年の契約をオファーすべきだという現地メディアもあったほどです。しかし、今季は離脱中にブレンダン・ドノバン、アレク・バールソンといったポジションが同じ外野の選手が結果を残しており、昨年までと比べるとチームの中での重要度は低くなった印象を受けます。他にも外野手にはディラン・カールソン、ジョーダン・ウォーカーというトッププロスペクトがおり、状況によってはチーム内で居場所を失ってしまう可能性も出てきた」(メジャーリーグに詳しいスポーツメディア関係者)

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