バレーボール女子

 半井は日本選手団の旗手も務める。ブレイキンは28年のロサンゼルス五輪の実施競技からは外れたため、熱いダンスバトルもひとまずはパリ限り。しっかりとその目に焼き付けておきたい。

 半井とともに旗手を務めるフェンシング女子サーブルの江村美咲も有力な金メダル候補だ。両親ともにフェンシングの選手として国際大会への出場経験があるサラブレッド。日本フェンシング界では異例のプロ選手で、22年のワールドカップでは日本女子個人として史上初の金メダルを獲得している。フェンシングには3種目あり、「突き」のみのエペ、フルーレとは違い、サーブルには「斬り」も加わる。目にもとまらぬほどに俊敏かつ華麗な剣さばきで表彰台なるか。

 目まぐるしいスマッシュの応酬で「台上の格闘技」とも呼ばれる卓球からも目が離せない。世界卓球などのテレビ中継にかじりついて応援している人も多いだろう。近年躍進が目覚ましいのが早田ひな。これまで同学年の平野美宇、伊藤美誠の陰に隠れてきた印象だが、昨年の世界卓球では卓球王国・中国の選手を破って銅メダルを獲得。パリ五輪前の最後の大会として7月上旬にタイで開かれた国際大会では、張本智和と組んだ混合ダブルスで優勝を果たした。中国の最上位層が出場していなかったとはいえ、その中国が警戒する存在と聞けば否が応でもメダルを期待したくなる。

勢いあるバレーボール

 国際大会での進境著しい競技としてバレーボールを挙げないわけにはいかない。1960年代から70年代にかけてバレーボールは「日本のお家芸」とも呼ばれ、「東洋の魔女」として金メダルに輝いた64年東京五輪での活躍を筆頭に、五輪でこれまで男女合わせて9個のメダルを獲得してきた。

 パリ五輪の前哨戦となる国際大会、ネーションズリーグでは男女ともに準優勝を果たし、勢いに乗る。男子ではイタリアの世界最高峰リーグでのプレー経験を代表に還元する石川祐希、高橋藍に注目。女子は主将でエースの古賀紗理那が、パリ五輪を最後に現役を引退すると発表。最後の雄姿となる。お家芸復活へ。メダル獲得の機運は高まっている。

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