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ミュージシャンの坂本美雨さん。パレスチナ・ガザ人道支援の義援金を集めるためのオークション企画「Watermelon Seeds Fundraiser」を立ち上げた(撮影/MURAKEN)
ミュージシャンの坂本美雨が、パレスチナ・ガザ人道支援の義援金を集めるためのオークション企画「Watermelon Seeds Fundraiser(ウォーターメロン・シーズ・ファンドレイザー)」を立ち上げた。このオークションには、漫画家の浦沢直樹、映画監督の濱口⻯介、俳優の満島ひかり、ミュージシャンのUA、加藤登紀子、小泉今日子、後藤正文(ASIAN KUNG-FU GENERATION)、コムアイ、小室哲哉、さだまさし、志磨遼平(ドレスコーズ)、高木完、森山直太朗らが参加している。オークションは2024年7月29日(月)よりYahoo!オークション内にて開始予定。集められた義援金はJVC(認定NPO法人日本国際ボランティアセンター)などを通し、ガザに送られる。
パレスチナ自治区ガザの保健当局の発表によると、イスラエル軍とイスラム主義組織ハマスの戦闘によるガザでの死者数は3万8000人を超えている。4月末の時点で、子どもと女性、高齢者を合わせて1万4000人以上の身元を確認しているという。飢餓の高いリスクも指摘されており、弱い立場の人々が過酷な状況に追い込まれているのはまちがいないだろう。
「いろいろな意見があっても、“ガザの人たちに生きていてほしい。子どもたちを守りたい”ということに反対する理由はないはず」という坂本美雨に、このプロジェクトを立ち上げた経緯を聞いた。
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――パレスチナ・ガザ人道支援の義援金を集めるためのオークション企画「Watermelon Seeds Fundraiser」を立ち上げたきっかけは何だったんですか?
どこから話せばいいか迷ってしまうんですが、何より願うのは停戦、そしてその後のパレスチナ解放です。ただ、昨年 10 月以降発信を続けてきたなかで、日本のアーティストたちが声を上げることのハードルの高さを肌で感じ、みんなが参加しやすいアクションがあったらいいなと思いました。停戦を求めることと並行して、今は検問所が封鎖され人道支援も届かず飢餓が深刻なので一人でも多くの命を守ることが最優先だと思い、たくさんの人の思いを巻き込める義援金の募り方を考えました。
また、ガザの人たちとSNS のダイレクトメールを通してやりとりしてきたことも大きいです。GoFundMe(アメリカのクラウドファンディング・プラットフォーム)で、暮らしの全てを失ったガザの人々が生活資金や避難資金を募るプロジェクトが膨大に立ち上げられているのですが、それをSNSで拡散しているうちに、ガザの人たちからどんどん連絡が来るようになって。