津田蘭子さん(右)、武田信彦さん(撮影/写真映像部・佐藤創紀)
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 AERAの連載「はたらく夫婦カンケイ」では、ある共働き夫婦の出会いから結婚までの道のり、結婚後の家計や家事分担など、それぞれの視点から見た夫婦の関係を紹介します。AERA 2024年7月22日号では、イラストレーターでハンドメイドアーティストの津田蘭子さんと安全インストラクターの武田信彦さん夫婦について取り上げました。

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夫31歳、妻35歳で結婚。夫婦ふたりと2匹で暮らす。

【出会いは?】某アニメ制作会社の忘年会に友人に誘われて参加。その後、SNSで連絡を取りメル友に。3カ月ほどで夫が結婚を前提に交際を申し込んだ。

【結婚までの道のりは?】1年半の付き合いを経てやや停滞期になった時、夫が「猫、猫を飼おう!」と言って妻をつなぎとめ、結婚。

【家事や家計の分担は?】妻は料理と裁縫、夫は掃除やゴミ出し、植栽の手入れなどお互いに得意なことを分担。買い物や外食など、財布は夫が管理している。

妻 津田蘭子[51]イラストレーター、ハンドメイドアーティスト

つだ・らんこ◆1973年、本県熊本市生まれ。武蔵野美術大学短期大学部卒業後、フリーのイラストレーターに。趣味のハンドメイドを生かし、自らモデルを務める『家庭科3だった私がワードローブ100%手作り服になりました。』など著作多数

子どもの頃から絵を描くことが好きで美大に進みました。でもマイペースな性格なのか、大学卒業後も雑貨屋でアルバイトしながらぼんやり生きていました。27歳の時、「このままじゃいけない!」と一念発起し、本気でイラストの仕事をもらうためにゼロから営業を始め、2001年にフリーとして独り立ちしました。その経験から彼に会った時に「やっていればそれなりに結果が出せる」とアドバイスできたのかもしれません。

 40代を前に「自分が着たい服がない!」と感じだし、「クローゼットの中の服を全部手作りにしたらおもしろいかも」と考えて、本を作ることができました。趣味だった洋裁が仕事になったのも、ずっと飼いたかった猫を飼えているのも、彼の存在が大きいです。生活を一緒に支えてくれている人がいると安心感が生まれて、新しいことに挑戦できるんです。この家の内装もそう。ただ、天井をストライプに塗るのは大変なのでお勧めしません。夫が3本目で音を上げた時は喧嘩になりました(笑)。

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