昨年に牡馬相手の2歳G1ホープフルステークスを勝った3歳牝馬レガレイラは、今年は牡馬クラシックに挑んで皐月賞6着、ダービー5着と結果を出せず。こちらも現時点で今後は不明だが、秋は国内に専念する可能性が高いかもしれない。

 残る1頭、シンエンペラーは唯一のG1未勝利馬だが、遠征の本気度は一番上。デビュー2連勝で、京都2歳ステークスを勝った後はホープフルSがレガレイラの2着で、今年は弥生賞2着から臨んだクラシックで皐月賞5着、ダービー3着と勝ち味の遅さは否めない。

 ただし同馬は凱旋門賞馬ソットサスの全弟という血統の裏打ちがあるのが最大のアピールポイント。すでに9月14日のアイリッシュチャンピオンステークスに登録済みで、凱旋門賞のオッズは各ブックメーカーでばらつきがあるものの、愛ダービー馬ロスアンゼルスとほぼ同じ17倍から26倍ないし50倍となっている。もしアイリッシュチャンピオンSで好結果を出せれば、本番での評価はさらに高まるだろう。

 まだ古馬の勢力図が固まり切っておらず、世代間の差もはっきりしないことから現時点での見立てからずれていくことは大いに考えられる。今後は7月のエクリプスSとキングジョージ6世&クイーンエリザベスステークス、そして8月の英インターナショナルSやヨークシャーオークスなどに注目しておこう。(文・杉山貴宏)

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