十文字学園女子大(1996年、埼玉)の始まりは、十文字ことら3人が設立した文華高等女学校にある。1966年に十文字学園女子短期大が開学。大学の沿革にこう記されている。「十文字学園は、創立者である“十文字こと”の、『教育を受けたいと思う女性がひとりでも多く学べる私立学校をつくりたい』という強い願いのもと、1922(大正11)年に設立されました」(大学ウェブサイト)

 嘉悦大(2001年、東京)の起源は私立女子商業学校である。1903(明治36)年に開校。創立者は嘉悦孝である。「日本で初めて女子を対象とした商業学校」(大学ウェブサイト)であり、その教育理念は大正時代に日本女子商業学校(1944年に日本女子経済専門学校に改称)、戦後は日本女子経済短期大へと引き継がれた。

 植草学園大(2008年、千葉)のルーツ校も明治生まれだ。1904(明治37)年に植草竹子が現在の千葉市内に「千葉和洋裁縫女学校」を設立する。その後、1世紀以上の時を経て、4年制大学が開学した。

 大阪河﨑リハビリテーション大(2006年、大阪)のルーツ校も新しい。1997年設立の河﨑医療技術専門学校である。創設者は大阪高等医学専門学校(現・大阪医科薬科大)出身の医師、河﨑茂氏だ。

 大阪行岡医療大(2012年、大阪)の歴史は、昭和初期につくられた大阪接骨学校から始まる。大阪医科大(現・大阪大医学部)出身の行岡忠雄氏が、1933(昭和8)年に開設した学校だ。

 亀田医療大(2012年、千葉)のルーツは、江戸時代末期の1830年ごろ、西洋医学を学んだ亀田自證が鴨川で開いた学問所「鉄蕉館」までさかのぼる。その後、1954(昭和29)年、亀田病院附属准看護婦学校を開校し、改称や統合などを経て今日に至る。

 ヤマザキ動物看護大(2010年、東京)の起源は、山﨑良壽氏が1967(昭和42)年につくったシブヤ・スクール・オブ・ドッグ・グルーミングである。ヤマザキ動物看護短期大を経て、4年制大学として開学した。

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改称を余儀なくされた大学も