鈴木涼美さん
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 作家・鈴木涼美さんの連載「涼美ネエサンの(特に役に立たない)オンナのお悩み道場」。本日お越しいただいた、悩めるオンナは……。

【写真】ホスト帰り?焼き魚を食べる鈴木さん

Q. 【vol.17】夫の女友達の「手癖の悪さ」が不安なワタシ(30代女性/ハンドルネーム「まめぞう」)

 旦那の高校時代の友達で、どうしても気に食わない女性(Hさん)がいます。Hさんはここ1年の間に、高校時代の元カレと同窓会で再会して良い感じになり、それがHさんの旦那にバレて離婚シングルマザーになったという人です。しかも手を出した元カレも既婚者だったということで、手癖の悪い女友達がいることが心配でたまりません。まだHさんが新婚だった頃、私の旦那と2人で出かけたと聞いて、私はHさんの貞操観念が理解できないし、何も考えずにその出来事を話してきた無神経な旦那にもイライラしてしまいました。

 旦那には「今後Hさんから連絡来ても絶対2人きりで会わないで」「あなたが大丈夫と言ってもその人はあなたのことをどう思っているかは分からないから気をつけて」と伝えましたが、言いすぎでしょうか? 私のこの不安な気持ちに折り合いをつけたく、アドバイスをよろしくお願いいたします。

A. 過去がいやならば童貞と結婚するしかない。

 今の恋人や夫の過去も含めた女性関係について、冷静に考えれば大した脅威ではなくとも、どうしても気に入らない点がいくつかあるという感情は理解できる人が多いと思います。たとえばもう連絡をとっていない元カノであっても、前に一緒に写った写真や過去の手紙をちらっと見てしまってからその人の顔が頭から離れないとか、その元カノは結婚していたりステディがいたりするものの、彼女と話すときに彼が異様に楽しそうだとか、理由は様々ですが、とりつかれたようにそのことばかり考えてしまったという経験は若い時に多くの女性が経験しているであろうからです。

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鈴木涼美

鈴木涼美

1983年、東京都生まれ。慶應義塾大学在学中にAV女優としてデビューし、キャバクラなどで働きつつ、東京大学大学院修士課程を修了。日本経済新聞社で5年半勤務した後、フリーの文筆家に転身。恋愛コラムやエッセイなど活躍の幅を広げる中、小説第一作の『ギフテッド』、第二作の『グレイスレス』は、芥川賞候補に選出された。著書に、『身体を売ったらサヨウナラ 夜のオネエサンの愛と幸福論』『非・絶滅男女図鑑 男はホントに話を聞かないし、女も頑固に地図は読まない』など。近著は、源氏物語を題材にした小説『YUKARI』

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過去だけは手に入らない