第3位 長期トレンドを味方にしない

 勘違いしがちですが、みなさんのライバルは個人投資家ではありません。意識すべきライバルは、保険会社、信託銀行、年金基金、投資顧問会社、ヘッジファンドなどの機関投資家です。 個人投資家とプロ投資家では、目指していることも、考えていることも違います。

 たとえばプロには、ひとつ弱点があります。

 彼らは顧客からお金を預かって運用しているので、毎月、あるいは半年に一度ほど報告を出さなくてはなりません。もし、そのとき成果が出ていなければ、顧客から資金を引き上げられてしまうかもしれません。すると、必然的に短期目線になります。つまり、短期トレード中心に動かざるをえないことが、プロが抱える最大の弱点なのです。

 では、その弱点をどう突けばいいのでしょうか。

 彼らが短期トレードで戦っているのなら、長期トレードで戦うことが個人投資家にとって有利に働きます。相手の裏をかくことになるからです。長期トレードでどうやって勝つか。年単位のスパンで、どうトレンドのフォロワーになっていくか。あるいは、どう逆張りを狙っていくか。

 こうしたことを念頭において戦っていけば、個人投資家にも勝利への道が開けるはずです。
 

第2 位 複利を味方につけない

「複利は人類最大の発明である。知っている人は複利で稼ぎ、知らない人は利息を払う」

 相対性理論で有名な物理学者、アルバート・アインシュタインが語ったといわれている言葉です。複利とは、投資から得たキャピタルゲイン、インカムゲインを再投資して、雪だるま式に大きく増やすことをいいます。

 複利というのは株式投資をするにあたって非常に重要な考え方です。私自身、株式投資で得た利益は、キャピタルゲインにしろ、インカムゲインにしろ、ほとんど再投資に回してきました。

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