③ 銘柄・業種の分散
みなさんは、このような相場格言を聞いたことはありませんか?
「卵はひとつのカゴに盛るな」
卵をひとつのカゴに盛ると、もしそのカゴを落としてしまった場合、すべての卵が割れてしまいます。しかし、いくつかのカゴに分けて卵を入れておけば、そのうちひとつのカゴを落としてしまって、卵がぜんぶ割れてしまっても、他のカゴの卵は影響を受けずにすみます。
つまり、ひとつの銘柄だけに投資するのではなく、いろんな銘柄に投資したほうが安全だという意味です。
第4位 損切りをしない
相場には、損切りができる人、できない人がいます。できる人は勝てる投資家で、できない人は負ける投資家といえます。株式投資において、損切りはそれくらい重要で、初心者がつまずきやすいところなのです。
私は、脳科学の研究者でもあるのですが、その観点から見ると、損切りができない理由は「2つのバイアス」が関係しています。
1つは、「損失回避バイアス」です。人は損することを極端に嫌う、という心理を指します。
もう1つは、「サンクコストバイアス」です。これまでに費やした回収することのできない金銭的・時間的・労力的な費用のこと。今さらどうしようもないのに、つい人はサンクコストに固執してしまい、合理的な判断ができなくなってしまいます。
では、どうすれば損切りができるようになるでしょうか。やり方は3つあると思っています。
1つは、なるべく安いところで買うように心がけることです。高い株価で買うと、それだけ下げがきつくなります。急落、暴落を待ち、狙った銘柄をなるべく安いところで待ち構えて買うようにしてください。 もう1つは、ルールをしっかり決めること。「ここまで下がったら損切りする」というルールを、買う前に決めてしまうのです。