できれば、記録もつけたほうがいいでしょう。いつ、いくらで買ったのか、なぜそのタイミングで買おうと思ったのか、失敗したならどこが悪かったのか、どうすれば失敗を繰り返さずにすむか。自分のやり方を見直し、改善を重ねることによって、やがて自分なりの勝ちパターンが見えてきます。
100回取り引きを行なうまでは、とにかく生き残ること。退場しないことが最優先です。そうすれば、やがて技術が磨かれ、自然と勝てる投資家になれます。
第5位 分散投資をしない
株式投資をするうえで分散投資は非常に大事な考え方です。
① 時間の分散
タイミングをずらしながら、少しずつ、何回かに分けて買うことです。手もとの資金を一度に投じてはいけない、ということですね。
2024年に入って、日本株が上昇しています。こういうときほど、「今、買わないと乗り遅れる」と焦るあまり、集中投資してしまいがちです。でも、もしかしたら明日、暴落するかもしれません。こうしたリスクを避けるために、毎月、一定額をコツコツ積み立てていく積み立て投資をみんなこぞって勧めているわけですが、個別株投資においても、時間の分散はきわめて重要です。
② 資金の分散
私は現在、6億円の資産を保有していますが、6億円すべてを個別株に投じているわけではありません。その時々によって変動はありますが、現在は、以下のように資金を分散しています。
・個別株(日本株)……1億5000万円
・現金……2億5000万円
・不動産(足立区に3棟)……2億円
個別株投資をオススメしている私ですが、総資産に占める個別株の割合は4分の1にすぎません。このように資金の分散をしておくと、リスクコントロールになります。注目していただきたいのは、現金比率の高さです。総資産のうち、4分の1以上は現金(日本円)です。