一方、安楽はメキシカンリーグで25試合に登板して3セーブ、防御率2.55を記録(6月5日時点)。“打高投低”の同リーグで安定した投球を見せ、オールスター選出もされているが話題になることはない。

「事件後の態度や野球への向き合い方を誰もが見ている。中田は野球において自分ができることに専念している。安楽は新天地が決まった時も事件に関する言い訳のようなことを述べていた。人としての器の大きさの違いも明らかになってしまった感もある」(元スポーツ新聞パ・リーグ担当)

 事件発覚後、中田は「今回の自分のやってしまったことは愚かな行為だった」と自らの非を認めた。しかし安楽は「私なりのコミュニケーションのつもりでやっていたことでした」とのコメントを発表。自身が起こした不祥事に対する反省の度合いにも違いがみられるように感じる。

「2人にとって本当に重要なのはこれから。中田は2年契約で年俸3億円プラス出来高の高待遇に見合った成績が求められる。安楽がNPB復帰を目指すには野球の技量とともに改心した姿を見せ続けないといけない」(在京テレビ局スポーツ担当者)

 コンプライアンスが重要視される今の時代、2人が起こした事件は重いものだ。だが、ここまでは“その後”については大きな差がついてしまった。だが、異国の地で奮闘する安楽にもこれからのグラウンド内外での振る舞い次第では“次のステップ”もあるかもしれない。誰もが注目する世界にいるからこそ、過ちを犯したあとにそれを取り戻せるということを見せて欲しいとも思う。

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