記事の冒頭にも「2024年シーズンのメジャーリーグで最も価値のあるボールは92マイルのストレート。そんなことは無理のように感じるが、今永は球速がただの数字であることを証明している」と書いてあるように、“好奇の目”が今季からメジャーに移籍した左腕に向いているのは間違いない。

 そして、これだけの結果を残している今永の評価は当然急上昇。開幕前の先発投手を評価するランキングではトップ10に入っていなかったものの、5月9日にアップデートされたものではドジャースのタイラー・グラスノーに次ぐ4位に。「評価する人間は彼を無視できなくなった」と6位の山本よりも高い位置につけている。

 また、開幕してから1カ月半しか経っておらず早い話ではあるが、素晴らしい投球を見せていることでサイ・ヤング賞の候補としても上位に位置するようになっている。米『FOX SPORTS』のウェブサイトではナ・リーグの投手として、ザック・ウィーラー(フィリーズ)、グラスノーに次ぐ3番目のオッズとなっている。

 今季は開幕前に“大本命”とされていた昨季の最多勝&最多奪三振のスペンサー・ストライダー(ブレーブス)が右肘の手術で今季絶望となっており、混戦模様の予感もする同賞の行方。粘り強いピッチングを続けていけば、日本人初の快挙のチャンスがありそうでもある。

 また、新人王の候補としては1位に挙げているサイトが多い。公式サイトの『MLB.com』(5月7日付)、『ジ・アスレチック』(5月10日付)、『ニューヨーク・ポスト』(5月3日付け)などがトップの評価。いずれも山本よりも上の候補となっている。

 米国の掲示板サイト『Reddit』では現地ファンが今永の活躍について「彼をチームに迎えられたことはかなりラッキーだ」といったものや、「彼は良いスタートを切れたね。新人王やサイ・ヤング賞もあるかも」といきなりのエース級の活躍に驚きと喜びが感じ取れるコメントが多い。

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