「巨人が2032年開業予定の築地新球場を使用するのは間違いないでしょう。その間に現在の東京ドームを建て替え、完成後に戻るのではとも言われている」(在京テレビ局スポーツ担当)
「東京ドームがある水道橋・後楽園はまさに東京のど真ん中。平日の仕事終わりに多少の残業をしても早いイニングから試合を観戦できるような場所にある。JR、地下鉄などの公共交通機関の駅も徒歩圏内に複数あるのは大きい」(大手広告代理店関係者)
東京ドームはJRの水道橋、飯田橋、御茶ノ水、地下鉄の後楽園、水道橋、春日、飯田橋、神保町などが徒歩圏内。築地新球場のベイエリアという環境は素晴らしく、交通インフラもこれから整備される予定だというが、アクセスという面では現在の東京ドームにはかなわないだろう。また、後楽園、東京ドームという日本球界の歴史を彩ってきた“聖地”のある場所から離れたくないというのもあるはずだ。
「プロ野球は興行なのでお金を生み出すことが重要。毎試合完売を目指すとともにVIPなど高額席での収入が求められる。近年は海外からのインバウンド客も重要な存在になっている。アクセス面の良さは必要な条件で、東京ドームがある場所は手放したくないはずです。築地新球場を使用したとしても将来的に戻ってもおかしくない」(大手広告代理店関係者)
以前から巨人の新球場には「天然芝の開閉式球場」を希望する声が多かった。しかし築地新球場は「屋根に関しては閉じたまま。開閉型ではない。芝は人工芝を考えます」と山口オーナーが説明したように天然芝のスタジアムにはならないようだ。
「選手の体やファンのことを考えれば天然芝が良い。しかし東京都内に本拠地を置く限り人工芝になるのは仕方ないでしょう。他イベントを含め使用頻度を増やさないと採算は取れない。神宮球場でさえ野球での使用回数を増やすため人工芝を採用している。人工芝になるというのであれば現在の東京ドームがある場所が良いに決まっている」(巨人OB)