韓国ではカフェでの勉強が当たり前。長居しても追い出されることはない。もちろん、図書館を利用することもある

こりあゆ 不安はなかったの?

りさ 最初は知り合いがいなくて不安もあったけど、学年が進むにつれていろんな友達とも出会えて、サークルにも入って……。あ~、たのしいことがいっぱいでどれか1つには決められない(笑)。それと、いまも続いている彼氏との出会いもいい思い出。一緒に課題やテスト勉強をやったり、昌徳宮へ課題をしに行ったりして。それと、韓国を知るきっかけになったK-POPも相変わらず大好きで、手の届く距離に韓国文化があって、好きなものに囲まれている幸福感はいまも感じています。

こりあゆ 逆に、大学生活でつらかったことは?

りさ さっきも言ったけど、ソウルに来た当初は、頼れる知り合いがいなかったことがつらかったですね。高校で韓国語を勉強していたから、言葉の不安は少なかったけれど、高校を卒業してすぐ韓国に来たから、友人もいなかったし家族はみんな日本にいたし。性格上、自分から話しかけるタイプじゃなかったというのも大きいけれど、そこは周囲に話しかける努力をして、徐々に人間関係が変わっていきました。あと、つらいといえば、課題と発表の量が半端じゃなかったこと!1週間に発表が2つ、さらに課題を3つ提出というタイミングがあって。これは多くの日本人留学生が感じていると思いますが、英語が苦手なのに教材は全部英語で、周囲の韓国人はみんな英語ペラペラで……と。英語のプレッシャーは大きいです!とにかく韓国での大学生活は勉強は大変。これだけは覚悟してください。

こりあゆ 大学卒業後って、どうするつもりでした?

りさ 最初の計画は、日本に帰国しようと思っていました。だから途中までは冬休みの帰国時にインターンしようと考えていましたし、就活の会社説明会にも行っていました。でも就活をするなかで、「日本で韓国語ができますよ」というだけじゃ、自分の強みにならないんじゃないかなという気がしてきて。それなら韓国に残って「韓国語ができる日本のネイティブとして、日本と韓国に関わるような分野で働いたほうが有利かも……」と変わっていったんですよね。韓国人の彼氏と遠距離恋愛になるのも大きかったのですが……(笑)。企業でインターンの経験もして、韓国の求人サイトに履歴書を書いてアップしたら、会社側から連絡が来て、面接を受けて採用されたのが、日本向けゲームの運営と日本のマーケティングの会社でした。いまは転職して2社目ですが、韓国での就職を選んで間違いなかったなって思っています。

(構成 生活・文化編集部 白方美樹)

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 こりあゆさんの初の著書の刊行を記念して、5月13日月曜日の19時から、東京都渋谷区の「代官山 蔦屋書店」でトークショーを開催することが決まりました。トークテーマは、「とにかくスピード命のパリパリ文化?意外に高い物価?リアルなソウル生活」。残念ながら、リアルチケットは販売開始当日に完売してしまったのですが、オンライン(ZOOM)のチケットにはまだ少し余裕があり、絶賛受付中です。ご興味のある方はぜひ、代官山T-SITEのホームページもしくは以下のURLで詳細をご確認いただき、お申し込みください。

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