私たち3人は決して「アンチ大谷」などではない。かといって、大谷の応援団でもない(個人的には、ジャーナリストとして後者だと思われている方がショックである)。プロのジャーナリストとして、読者の知りたいこと、役立つ情報を探り出して、ありのままに伝えているだけだ。

 「米番記者が見た大谷翔平」でも、いかにして大谷が史上最高と呼ばれる選手たちと肩を並べるような存在となったのかや、日米の報道や文化の違いなどを冷静に分析している。最終章では、ここでも言及した記者としての姿勢についても深く語り合った。

 名門球団ドジャースの一員としてポストシーズンで活躍し、ワールドシリーズ制覇を成し遂げれば、大谷はアメリカ社会で更なる高みに登ることになる。その偉業の凄さや社会的意義を理解する上で、拙著が役立つことを願っている。(志村朋哉)

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