“前リュック”をしたくてもできない人もいる。画像はイメージ(PIXTA) 

「手持ち」だと痴漢疑いリスクも?

 なるほど、“前リュック”が必ずしも万能でないことは理解できた。ではアナウンス通り、リュックは手にさげて持つか、荷物置きを利用しよう。

 こう結論が出れば話は早いのだが、実はこの二つにもそれぞれ「デメリット」があるようだ。まずは、手にさげられない/さげたら逆に迷惑になると訴える人々の声を紹介する。

「重いからリュックにしてるのに手提げは無理」

「手に持ってたら、前の人の膝カックンの刑になりそうじゃない????」

「手で持ち続けると電車内で汗かく要因になるし、満員電車だと自分の足に当たって痛い上に普通に蹴飛ばされるから有り得んわ」

 とりわけ男性陣から目立ったのは、犯罪者認定されるリスクにおびえる声だ。

「リュックは降ろした場合、持つ手が大体お尻の当たりに来るので痴漢扱いに注意」

「痴漢に間違われないようにリュック前にしてリュック上に手を置いてますよ」

「混雑で手に持つと痴漢疑いリスクだけじゃなくて盗撮疑いリスクも生じるんだよね」

 続いては、“アンチ・荷物置き”の言い分を見てみよう。「混雑時は出し入れが難しい」「重い荷物の場合、落下リスクを考えるとかえって危険」「防犯の面で不安」といった問題のほかに、こんな事例もあるそうだ。

「電車で網棚にリュックとか荷物を置く時、ほんと気をつけてほしい 座ってたら目の前で網棚に荷物を置こうとした人、リュックの紐?が顔面に思いっきり当たったのに気づいてないのか謝りもしない 地味に痛かったんだけど‥」

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記者が電車内で経験した“事例”