熊田曜子(写真:Keizo Mori/アフロ)

セルフプレジャーの伝道師!?

 このまま女性からの支持が増えれば、地上波復帰につながる可能性もある。さらに「意外な生き残り策」を語るのは女性ファッション誌のライターだ。

田さんの離婚騒動で注目された性玩具『ウーマナイザー』ですが、こうした女性向けセルフプレジャーグッズは、騒動をきっかけに売り上げが3倍増えたと報じられました。近年、こうしたグッズはハリウッドセレブが使用していることを公言したり、NHKの情報番組でも『膣トレ』と並んで『セルフプレジャー』の特集が組まれたりするようになりました。フェムテックやセクシュアルウェルネス(性の健康)が徐々に語られるようになった今こそ、熊田さんには女性向けセクシュアルウェルネスの伝道師になってほしいですね。日本でそれを訴える著名人は、現状では“意識高い系”の人が多く、まだまだ広く浸透していません。そういう意味で、熊田さんのような有名タレントが思い切った活動をすれば、一気に風穴を開けることもできそうです」

「週刊SPA!」元副編集長で芸能デスクの田辺健二氏は熊田の今後をこう分析する。

「一時はネットで散々たたかれたこともありましたが、すべてを華麗に流しつつ、子育てとポールダンスの日々を発信しています。それがネットで記事化されていくことで、ネガティブなコメントを物量ではねのけていった印象があります。結果的には41歳で3児の母とは思えぬ美ボディーを獲得し“グラビア界のレジェンド”として返り咲くことにも成功。バラエティー番組で共演者からどれだけイジられても、すべて笑顔で受け流せるのは熊田曜子さんだけだと思います。しかも、どれだけ失礼なイジりに対しても単に流すのではなく、ちゃんと笑いで切り返す技術が非常に高い。その慈悲の心と懐の深さは聖母のような神々しさすら漂っています。今後も“バラエティー界の聖母”として疲れ果てた日本社会を包み込んでいってほしいですね」

 スネの傷を武器に変えることで、逆に女性からの支持を開拓できるのは、熊田の“胆力”がなせる技かもしれない。

(雛里美和)

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雛里美和

雛里美和

ライター。新宿・十二社生まれの氷河期世代。語学系出版社から邦ロックシーンを牽引するライブエージェント(イベンター)を経て、独立。教育からエンタメまで幅広い分野で活動する。

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