鈴木涼美さん
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 作家・鈴木涼美さんの連載「涼美ネエサンの(特に役に立たない)オンナのお悩み道場」。本日お越しいただいた、悩めるオンナは……。

【写真】夜の新大久保で鈴木さんがかぶりついたものは…

Q. 【vol.11】年下彼氏に2カ月でフラれるも、あきらめられないワタシ(30代女性/ハンドルネーム「無限塩辛」)

 初めて年下の方とお付き合いしましたが、2カ月でフラれました(私は30代前半、相手は20代後半です)。理由は「連絡の頻度が合わず、内容も疲れる」「何も言わなくても俺を理解してくれる人じゃないと付き合えない」「付き合っても気持ちが変わらなかった」と、散々な言われよう。私が改善していくと伝えても「もう決めたことだから」と聞く耳を持ってくれません。それでも彼のことをあきらめきれずにいる自分がいます。この恋が再び燃え上がることはあるでしょうか? また、次に進むためのアドバイスがあれば教えてください。

A. 別れる別れる詐欺だったとしても「やめられる会社」の心がけを。

 個人的にこの世でタチの悪いのは、やめたいのにやめさせてくれない仕事、入会は簡単なのに退会の仕方がよくわからないサービスや定期購入(ネット販売の化粧品とかけっこうこれ多い)、そして別れてくれないオトコだと思っています。だからこれまで私も、いい感じだった好きな人に突如ブロックされるなど納得のいかないフラれ方をして、つい何としてでも理由を問い詰めたり、説得したりしたくなったことはあるのですが、その都度、「いま私、退会できないヤバい定期購入サービスになってる?」と自分に問いかけ、できる限りやめたい時にすんなりやめられる会社であろうとしてきました。

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鈴木涼美

鈴木涼美

1983年、東京都生まれ。慶應義塾大学在学中にAV女優としてデビューし、キャバクラなどで働きつつ、東京大学大学院修士課程を修了。日本経済新聞社で5年半勤務した後、フリーの文筆家に転身。恋愛コラムやエッセイなど活躍の幅を広げる中、小説第一作の『ギフテッド』、第二作の『グレイスレス』は、芥川賞候補に選出された。著書に、『身体を売ったらサヨウナラ 夜のオネエサンの愛と幸福論』『非・絶滅男女図鑑 男はホントに話を聞かないし、女も頑固に地図は読まない』など。近著は、源氏物語を題材にした小説『YUKARI』

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