韓国では開幕2試合が行われる。気になるのは、今後日本でのメジャーの開催予定だ。歴史を紐解くと、00年のメッツ―カブス戦を皮切りに、メジャーの開幕戦が日本国内で5回開催されている。最も印象深いのが、イチロー(現マリナーズ会長付特別補佐兼インストラクター)が試合後に現役引退を発表した19年3月開催のマリナーズ―アスレチックス戦だろう。試合後に東京ドームを一周すると、観客が総立ちとなり大きな拍手が鳴りやまなかった。ちなみに、エンゼルス在籍2年目の大谷は前年にトミー・ジョン手術を受けたため、19年は打者に専念。106試合出場で打率.286、18本塁打、62打点、12盗塁をマークしている。この時点でメジャーでは二刀流で実績を残していなかったため、「打者に専念すべき」と主張する専門家の声が少なくなかった。あれから5年の月日を経て、投打でメジャーのトッププレイヤーにのぼりつめた。
経済効果はすごいことに
スポーツ紙デスクは「来年以降に日本でメジャーの開幕戦を行う可能性は十分に考えられる。当然、日本で一番人気のドジャースは最有力候補になるでしょう。今年の活躍やチーム成績に左右される部分がありますが、大谷、山本由伸のプレーを見られる観戦チケットはプレミア化する。グッズも飛ぶように売れるでしょう。2試合の短期間ですが、経済効果はすごいことになる。MLBも日本のマーケットを重要視していますし、早ければ来年にも開催される可能性は十分にある。その場合は東京ドームが最有力とみられています」と話す。
2度目の右ひじの手術を受けた大谷は慎重にリハビリを行っており、投手として実戦復帰する時期は不透明だが、コンディションが整えば来年の開幕2連戦のマウンドに立つことが考えられる。投打の二刀流で完全復活する姿を見られるか。