
私たちは本当に客観的だろうか 信じたいものを信じる状況、「ポスト・トゥルース」をドナルド・トランプから考える
終戦交渉、相互関税、報道規制。現在も話題に事欠かないドナルド・トランプ。 不思議に思ったことはないだろうか。なぜ、事実無根の発言を繰り返す大統領が民衆の支持を集めるのか。その疑問に戸谷 洋志さんの著書『詭弁と論破 対立を生みだす仕組みを哲学する』(朝日新書)が応える。本書では客観性を軽視し、信じたいものを信じる状況を指す言葉、「ポスト・トゥルース」を詳しく紹介している。 トランプを非難する人々もまた、本当に客観性を保てているのだろうか? 無自覚な油断の危険性を本書から抜粋・再編集して掲載する。