パイレーツ時代の広島・ハッチ(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 ペナントレースの開幕まであと1カ月を切り、どの球団も主力選手の状態が気になる時期となってきた。フリーエージェント(FA)やトレードを除くと、最も即効性の高い新戦力はやはり外国人選手である。今年も全12球団に新外国人選手が加入しているが、ブレイクしそうな選手は誰なのか。これまでのプレーぶりなどから探ってみたいと思う。

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 投手でまず順調なアピールを見せているのがハッチ(広島)だ。メジャーでは通算4勝とそこまで実績があるわけではないが、マイナーでは通算118試合に先発するなど経験は豊富で、昨シーズンも3Aでイニング数を大きく上回る奪三振をマークしている。オープン戦初登板となった2月24日の巨人戦では味方のエラーもあって2回を2失点で負け投手となったが自責点は0で、続く3月3日の楽天戦では2回を被安打0で無失点と見事な投球を見せた。185㎝と外国人選手にしては大柄な方ではないが、常時150キロに迫るスピードがあり、打者の手元で鋭く動く変化球の質も高い。新井貴浩監督も開幕ローテーション入りを明言しており、先発ローテーションの一角として期待は高い。

 セ・リーグの投手でもう一人面白いのがジャクソン(DeNA)だ。こちらもメジャーでは通算1勝で、ハッチほどマイナーでの実績があるわけではないが、昨年はドジャースとパイレーツで合計19試合に登板しており、成績を上げてきたタイミングでの来日というのは大きなプラス要因だ。対外試合初登板となった2月17日の中日戦ではいきなり154キロをマークして1回を無失点に抑えると、続く24日の日本ハム戦とのオープン戦でも走者を背負いながら2回を無失点と結果を残した。豪快な腕の振りから投げ込むストレートとブレーキのあるチェンジアップが武器で、チームの先発にはいないタイプのパワーピッチャーというのは魅力だ。今永昇太(カブス)とバウアー(去就未定)が抜けただけに、開幕から先発の一角に入る可能性は高いだろう。

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西尾典文

西尾典文

西尾典文/1979年生まれ。愛知県出身。筑波大学大学院で野球の動作解析について研究し、在学中から専門誌に寄稿を開始。修了後も主に高校野球、大学野球、社会人野球を中心に年間400試合以上を現場で取材し、AERA dot.、デイリー新潮、FRIDAYデジタル、スポーツナビ、BASEBALL KING、THE DIGEST、REAL SPORTSなどに記事を寄稿中。2017年からはスカイAのドラフト中継でも解説を務めている。ドラフト情報を発信する「プロアマ野球研究所(PABBlab)」でも毎日記事を配信中。

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野手ではメジャー通算178発の大砲に注目