ここまではある程度実績のある選手を挙げたが、ダークホースとして面白いのが育成選手として入団したロドリゲス(中日)だ。昨年のキューバ国内リーグでの打率は.245とまだまだ打撃には課題が残るが、抜群の運動能力を生かしたショートの守備では度々軽快なプレーを見せている。チームのショートはカリステ、龍空やルーキーの辻本倫太郎などが争っているものの、全員が決め手を欠いている状態であり、今後の活躍次第ではロドリゲスの抜擢というのもあり得ない話ではない。今年で22歳とまだまだ伸び盛りなだけに、ここから更なる成長を見せてくれることを期待したい。(文・西尾典文)
西尾典文/1979年生まれ。愛知県出身。筑波大学大学院で野球の動作解析について研究。主に高校野球、大学野球、社会人野球を中心に年間400試合以上を現場で取材し、執筆活動を行っている。ドラフト情報を研究する団体「プロアマ野球研究所(PABBlab)」主任研究員。